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2025/06/26
家具 部屋を広く見せる配置アイデア

家具の高さで抜け感をつくる:ロータイプ家具の活用法
部屋を広く見せるためには、視線の動きにゆとりを持たせることが大切です。天井から床まで視線が遮られずに抜ける空間があると、実際よりも高さを感じやすく、閉塞感を一気に解消できます。ここでは、ロータイプ家具の特徴と選び方、さらにMiHAMAの家具の本棚を例に、その魅力を深掘りします。
ロータイプ家具とは何か
ロータイプ家具とは、床面から低い位置に収まる収納やテーブル類の総称です。通常サイズのキャビネットや本棚に比べて背が低いため、家具の上部にできる「空きスペース」が視覚的な抜けを生み出します。リビングや寝室に置くときも、部屋全体を見渡しやすくなり、家具の存在感が軽減。結果として、部屋全体がすっきりと広がって見えるのです。
抜け感を生むデザインポイント
ロータイプ家具をさらに効果的に使うには、いくつかのデザインポイントがあります。まず、天板や棚板の素材感。透かし彫りやガラス、スリット状の構造を取り入れたものは、家具そのものの“厚み感”を抑えながら空間をすり抜けるような印象を演出します。次に、壁面との色合わせ。壁と同系色の家具を選ぶと、家具が背景に溶け込むため、存在感が薄まり、さらに抜け感が強まります。そして最後に、オープンシェルフや背面が開放されたデザインです。裏側に余計な仕切りが少ないほど、後ろの壁まで見渡せて、部屋の奥行きが視覚的に延長されます。
MiHAMAの家具のロータイプ本棚の特徴
福井県の国産家具メーカーMiHAMAの家具が手がけるロータイプ本棚は、標準的な本棚に比べて高さを約30%抑えた設計が特徴です。プリント紙化粧繊維板を使用し、表面はホワイトやナチュラルの木目調など明るいカラーバリエーションを用意。これらの工夫により、抜け感を演出しながらも大容量の収納が可能で、狭い部屋でもたっぷり使える家具として多くの支持を得ています。
家具の色で視覚的広がりを演出する方法
部屋を広く見せるには、単に家具を低く配置するだけでは足りません。色の選択次第で、光の反射や視覚的なコントラストが生まれ、空間に奥行きが感じられるようになります。ここでは、より効果的に広がりを演出するための色選びのコツと、代表的な色調ごとのメリット・デメリットを解説します。
明るいカラー選びのコツ
部屋全体を淡いトーンで統一すると、自然光や照明を受けて面がふんわりと光り、陰影のコントラストが和らぎます。特に大きな家具ほど、色のトーンを薄めに抑えることで影が目立たず、面がつながって「抜け」が生まれます。ファブリックや小物でビビッドカラーを少量取り入れると、空間が単調にならず適度なアクセントになりますが、その割合はインテリア全体の1~2割程度にとどめるのがバランス良く見せるポイントです。
木目調とホワイトのメリット・デメリット
木目調の家具は温かみや自然な風合いを演出しますが、濃色の木目は空間をやや締める印象を与えます。反対に、ホワイト系はクリーンで爽やかな印象を生むものの、光を拡散しすぎてメリハリが弱まると平坦に見えてしまうことがあります。そこで、おすすめなのは「ホワイト×ライトグレー」や「ホワイト×ナチュラル」の組み合わせ。メインの家具はホワイトで揃えつつ、引き出しの前板や扉の縁、棚板に木目調を差し込むことで、奥行きと温かみの両立が可能です。
部屋別おすすめカラー配色例
ワンルームの場合、壁の3面をホワイトに統一してソファや収納はライトグレーを選ぶことで、家具が背景に溶け込み、視線の抜けが生まれます。1LDKのリビングは床のナチュラルウッドに合わせて、TVボードやシェルフを同系の木目調で揃えると一体感が生まれ、空間が広く感じられます。子ども部屋では、ライトブルーの背面パネル付きのオープンシェルフを壁面に設置し、その他の家具をホワイトで統一することで、遊び心と広がりを両立できます。
家具の配置で動線を最適化しつつ広く見せるテクニック
家具をただ壁際に寄せるだけでは、動線が滞ったり視線の抜けが曖昧になったりします。重要なのは、人の動きと視線の流れを意識して家具をレイアウトし、無駄なデッドスペースを減らすことです。このセクションでは、部屋の動線を自然に確保しながら、広がりを演出できる配置パターンをご紹介します。
家具の基本配置パターン3選
まずは代表的な三つのパターンです。一つ目は壁面オープン配置。ソファやシェルフを壁にぴったりと沿わせ、部屋の中央を完全にフリーにすることで、視界の抜けと歩行スペースの両立を図ります。二つ目は対面式レイアウト。ダイニングチェアの背中側にロータイプの収納を置くことで、リビングとダイニングの境界が緩やかになりながらも、それぞれのエリアをゆったりと感じられます。三つ目のL字型コーナー配置では、部屋の隅を活用し、家具の流れに沿って奥行きを強調することで、狭く見えやすい角部分をむしろ広がりの演出ポイントに変えます。
動線を確保するレイアウトポイント
動線を妨げないためには、家具同士や家具と壁の間に最低でも30センチ程度の隙間を設けることが目安です。とくに通路となる場所は、家具の脚や棚の突起部分が視線を遮らないように配置を微調整します。また、子どもが遊ぶスペースを確保する場合は、大きな家具の向きを変えるだけで遊び場が広がり、安全性も高まります。視線の抜けを維持しつつ、家族の動きを妨げない家具配置は、結果的に部屋全体の広さを感じさせる最適解と言えます。
壁面&コーナーを有効活用するスペース拡張アイデア
部屋の床面をできるだけ広く使いたいなら、壁面やコーナーに収納やディスプレイスペースを設けるのが効果的です。これにより、家具を床に直置きする面積を減らしつつ、収納量を確保し、視線を壁伝いに誘導して奥行きを感じさせます。
壁面収納の取り入れ方
壁面収納を導入する際は、天井と床のあいだに固定するウォールシェルフや可動式ブラケット棚がおすすめです。壁に沿って棚板を設置することで、床面を完全にクリアに保ちながら、書籍や雑貨、小物をディスプレイできます。高さを揃えると視線が横方向に伸び、部屋の幅も広く感じられるようになります。
コーナーシェルフで隙間を活かす
部屋の死角になりやすいコーナーは、実は収納の宝庫です。浅めのコーナーシェルフを斜めに配することで、角を有効活用しながら圧迫感を抑えた収納が可能です。斜め配置は視線を斜め上方へ誘導し、天井高を実際よりも高く感じさせる効果もあります。
安全性とデザインを両立させるポイント
壁面収納やコーナーシェルフには転倒防止金具を必ず取り付け、特にお子さまがいるご家庭では家具の角に丸みを持たせたデザインや角ガードを併用すると安心です。これらをシンプルなフレーム構造でまとめることで、安全性とすっきりとしたデザインを同時に叶えられます。
子どもも安心!広く見えるキッズフレンドリーなレイアウト
狭い空間でも家族みんなが安全に、楽しく過ごせることが重要です。ここでは、お子さまの動きを妨げずに視覚的な広がりも演出できるポイントを解説します。
角ガード&ロータイプ家具で子どもの安全確保
家庭内でいちばん事故が起きやすいのは、家具の角や高低差によるつまずきです。特にリビングの中心にあるテーブルや収納が低く、角が丸く処理されていると、お子さまが走り回ってぶつかったときにも大きなケガを防げます。ロータイプの家具はそもそも床面に近いため、落下リスクも低く、視線の抜けを妨げずに安全性を高めることができます。
まとめ:開放感と快適性を両立する部屋づくり
本記事では、「家具の高さ」「色」「配置」「壁面・コーナー活用」「キッズフレンドリー」といった5つの観点から、家具を効果的に選び、レイアウトすることで限られたスペースでも驚くほど広く見せるノウハウをご紹介しました。まずロータイプ家具を取り入れることで視線の抜け感をつくり、次にホワイトやナチュラルな色調を中心にまとめることで光を反射させつつ温かみを演出します。さらに、動線を意識した壁際と中央のバランス配置によって、家族の行き来がスムーズで居心地のよい空間を実現できることがポイントです。
加えて、壁面収納やコーナーシェルフを活用すると床面積を有効に使いながら、見せる収納でおしゃれ度もアップします。お子さまがいるご家庭でも、角ガード付きロータイプシェルフや扉裏収納を組み合わせれば、安全性を確保しながらいつでもスッキリとした空間を保つことができます。
これらのアイデアを実践することで、帰宅したときに感じる閉塞感を払拭し、親子で快適に過ごせる開放的なリビングや寝室を手に入れられます。ぜひ本記事でご紹介したポイントを参考に、あなただけの「広く見える部屋」をデザインしてみてください。ご不明点やさらに詳しいアドバイスが必要な場合は、お気軽にご相談ください!