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2025/12/20
家具の色はどう選ぶ?統一感を出すためのおすすめコーディネート術
部屋づくりで「家具の色」をどう選ぶかは、とても重要なテーマです。家具は生活空間の多くを占めるため、色の選び方ひとつで部屋が広く見えたり、落ち着いて見えたり、逆に雑然として見えることもあります。
しかし実際には、「好みの色を選んだら統一感が崩れた」「床の色と合わなかった」「思っていた印象と違った…」と悩む方も少なくありません。
そこで本記事では、家具の色選びの基本・色の心理効果・素材の見方・統一感の作り方・スタイル別のおすすめ配色など、実践に役立つ情報を総合的に解説します。
家具の買い替え予定がある方はもちろん、今ある家具で「統一感のあるおしゃれ部屋」を作りたい方にも役立つ内容です。
1. 家具の色選びが部屋の印象を左右する理由
家具の色は、インテリア全体の「ベース」をつくる重要な要素です。特に、ソファ・ダイニング・テレビボードなど大きな家具の色は、部屋の雰囲気を決める決定打になります。
家具の色が空間に与える心理的影響
色にはそれぞれ心理効果があり、家具選びにも大きく関わります。
白・ベージュ系:清潔、広さ、軽さ
ブラウン系:温もり、安定、安心感
黒・ダークグレー系:高級感、落ち着き、重厚さ
グレー系:洗練、スタイリッシュ
暖色(赤・オレンジ):明るく活発な印象
寒色(青・淡いグレー):クール、静けさ、集中
家具は大きく視界に入るため、色の心理効果がダイレクトに伝わります。
色が統一されていない部屋が雑然として見える理由
家電や家具をバラバラの色で選んでしまうと、視線があちこちに散って落ち着かない空間になります。
特に以下のパターンは散らかって見えやすい例です。
統一感を崩しやすい組み合わせ
ナチュラル家具 × 黒い収納 × 白い棚 × ダークブラウンのテレビ台
木材の色味がすべて違う
素材感がバラバラ(艶あり・マット・木目・金属の競合)
こうした“色の暴走”を防ぐのがカラーコーディネートの考え方なのです。
2. まずは基本!インテリアで使われる代表的な色の特徴
家具の色選びを成功させるには、色の特徴を理解することが大切です。
ナチュラルカラー(ベージュ・ライトブラウン)
明るく柔らかい印象をつくり、どんなインテリアにも相性が良い万能カラー。
メリット
失敗しにくい
広く見える
他の色と合わせやすい
デメリット
全体がぼんやりしやすい → アクセントカラーで補うと◎
ダークブラウン・ウォールナット
落ち着きと高級感を演出できる色。近年の人気カラーでもあります。
メリット
大人っぽく上質な雰囲気に
ブラック系ともよく合う
デメリット
重く見えやすい → 明るい壁色と合わせるとバランス◎
ホワイト・グレー
ミニマルで清潔感があり、シンプルモダンな部屋にぴったり。
メリット
圧迫感が少ない
どんな色とも相性が良い
デメリット
汚れが目立つ
冷たく感じる場合あり → 木目を加えると柔らかさUP
3. 統一感を出すためのカラーコーディネートの考え方
メイン・サブ・アクセントの“3要素”で考える
インテリアで統一感を出す定番の考え方がこちら。
メインカラー(約70%)
床、壁、大型家具サブカラー(約25%)
チェア、収納、カーテンアクセントカラー(約5%)
クッション、小物、アートなど
迷ったら「メインカラーを床に合わせる」
床の色と家具の色の相性が良いと、自然に統一感が生まれます。
素材による色の見え方にも注意
木材の色は“品種”や“仕上げ”で大きく印象が変わります。
木材の例
オーク:黄みのあるナチュラル
ウォールナット:赤みのあるダークブラウン
メープル:明るくクリア
“同じブラウン”でも木材ごとにトーンが違うため、同シリーズで揃えるとベストです。
4. 部屋のテイスト別:家具の色選びのおすすめパターン
北欧スタイル
明るい木材 × 白 × グレーが基本。
ポイント
ナチュラル家具を中心に
柔らかい色で統一
アクセントにミント・ブルー・イエローが合う
モダン・シックスタイル
黒・グレー・ウォールナットでまとめる大人の空間。
ポイント
色数を極力減らす
アイアンやガラスを合わせると一気に高級感UP
カフェ風・インダストリアル
ウォールナット × ブラックアイアンが王道。
ポイント
レザー・古材風・金属など素材の重さを活かす
色は“濃色2色”程度に抑えるとまとまりが出る
ナチュラルモダン
ナチュラル × グレー × ブラックの組み合わせ。
ポイント
北欧より少しシャープな印象
白よりグレーのほうが上品に仕上がる
5. 失敗しないための家具カラー選びチェックポイント
床の色を基準にする
床は部屋で最大の面積を占めるため、家具の色選びの“軸”として最適。
床色別おすすめ
ライト系の床 → 白・ナチュラル・グレー
中間色の床 → ほとんどの色が馴染む
ダーク系の床 → ダークブラウン・黒で統一的に
家具の色数は最大3色まで
色が多いほど一気に散らかった印象になります。
どうしても迷う場合の鉄則
「木材1色+白 or 黒」で揃えるとほぼ失敗しません。
明るさ(明度)を揃える
色よりも“明るさの差”のほうが統一感に影響します。
例
明るい木目 × 白 × 淡グレー → まとまる
明るい木目 × ダークブラウン × 黒 → ちぐはぐ
6. 色の統一でおしゃれ空間へ!簡単に始められる実践テクニック
まずは小物から色を揃えてみる
家具を買い替える必要はありません。
クッション、ラグ、収納ボックスなどを揃えるだけで統一感がUP。
同シリーズの家具を優先的に選ぶ
色味・素材・質感が同じため、一気にまとまりが出ます。
お気に入りの“基準色”を決める
ナチュラル/ウォールナット/ホワイト/ブラックなど、軸となる色が決まると家具選びが劇的に楽になります。
大きい家具→小さい家具の順で決める
ソファ・テーブルなど大物家具の色に合わせて、棚やチェア、小物の色を合わせていくと全体の統一感が崩れません。